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京急2100形の簡単な解説

※この解説の最終更新日:2016年12月28日

京急2100形は1998年(平成10年)に登場した電車です。
現在の京急の看板列車です。

2016年12月現在、8両編成が10編成の計80両が在籍しています。
電動車は40両、付随車は40両です。
廃車は発生していません。

外観
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車体材質はアルミ製です。

車体は、赤い電車で窓周りにはアイボリーの塗装が施されています。前面は600形の
前面をほぼ引き継いだ形状になっています。600形同様、ワイパーはワイパーカバーに
収納されています。また、このカバーには切り抜き文字で「2100」と表記されています。
前面には非常用ドアが設けられています。
尾灯や車側灯には電球が採用されています。車体側面は両開きの2扉となっています。
窓は開かないため、排気扇を設置しています。この排気扇は停電時に蓄電池により
約1時間運転できます。

全編成にスカートが設置されています。

登場当時は全ての車両の種別・行先表示が黒幕でしたが、現在は全車が白幕に交換
されています。
2015年1月20日頃には、SR無線を設置するため、前面のみ運番・種別・行先表示の
LED化が順次開始され、現在は全先頭車の前面がLEDとなっています。

内装
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車内はクロスシートとなっています。この座席は運転席で一括して向きを変えるため、
乗客は向きを変えることができません。
ドア上部には京急で初めてLED式の車内案内表示器が設置されました。
なお、ドアチャイムは設置さていませんでしたが、車体更新と同時に設置されました。

制御装置
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制御装置は、シーメンス製のGTO素子によるVVVFインバータを採用しました。この
インバータは発車時に独特の音階を奏でることで有名です。後に登場する新1000形も
シーメンス製の音階を奏でるインバータを採用していますが、音が異なります。
ただし、2012年春の1ヶ月程度、2148号車のみ新1000形と同じ音となっていました。
なお、回生失効速度が高いため停車時に逆音階は奏でません。

現在は、制御装置の更新が開始されており、シーメンス製から東洋製のインバータに
交換されています。今後は全てのインバータが更新されるようです。
現在交換済みの編成は2165編成・2101編成・2109編成・2125編成・2117編成・2149編成・
2157編成・2173編成・2141編成です。なお、初回交換車以降に検査入場しても交換されて
いなかった編成は2133編成・2141編成です。(編成表記は検査出場順です。)
ちなみに、2133編成は初回交換車以降2度目の入場でも交換されませんでした。
なお、2141編成も東洋製に更新され、残るは2133編成のみとなってしまいました。
現在は全ての車両が東洋IGBTに換装済みです。

更新工事
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2013年より車体更新工事が始まりました。
更新工事の際、内装面では車内旅客案内表示器がLEDからLCDに交換されました。
運転台にはモニタが設置されました。なお、このLCDの表示内容は他の車両のLCDとは
異なっています(例えるなら他車はGIFアニメーション、本形式はFLASHアニメーション)。
また、優先席の座席モケットが他座席の反転色となりました。また、2116号車で試験
導入されているLED式の車内電灯が採用されています。
外装面では、乗務員室直後を除く車端部の窓が開くようになりました。そのため、従来
各車両2基搭載されていた排気扇のうち、各車両品川寄り(2108号車は浦賀寄り)の
換気扇が撤去されました。
なお、更新車には京急のマスコットキャラクター「けいきゅん」のステッカーが前部に
貼られています。
2016年10月に最後まで未更新として残っていた2141編成が入場したことにより、
未更新車は消滅しました。

運用
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×=エアポート

2100形は京急本線・空港線・久里浜線で使用さています。
種別は、×急行・特急・快特・Wingで使用されています。
なお、2010年5月のダイヤ改正で×快特が登場しましたが、2011年9月に終了し、
短命に終わりました。また、一時期普通にも充当されていました。

主な運用は、平日昼間は自社線内快特に使用、平日朝は早朝は快特、最混雑
時間帯前後は上り特急・快特と下り特急・×急行、平日夜は座席定員制列車の
Wing号に使用されています。なお、ごく稀に夕方のC特急等に充当されることが
あります。
土休日は朝は特急(早朝は快特)、昼以降は自社線内快特として夜まで運転
されています。

2100形は、ほぼ運用固定されており他形式と共通の運用には原則、入りません。なお、
2100形は編成数が少ないため、検査などで本数が足りないときは昼間の自社線内
快特に3ドアの他形式(主に、1500形・新1000形)が使用されます。

2100形の定期運用は京急の公式サイトで確認することができます。なお、曜日限定の
定期運用は記載されていませんでした。また、所定が他形式に変わったものの未だに
そのダイヤが記載されたままという場合もありました。

1500形・2000形・600形・新1000形と連結することができます。

その他
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本来はエアポート快特に使用される予定だったため、正面に非常用ドアを設けています。
また、黒幕時代から現在の白幕まで、他者線内の行先も入っています。
さらに、種別幕もアクセス特急対応の物に順次交換されています。

2157編成は2005年(平成17年)より車体を青色に塗装した「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」と
して運転されています。

ラッピングされる車両は、元トレビジョン編成の2109編成と2133編成の確立が高いです。
なお、最近は2173編成がラッピングされる確率も非常に高くなっています。

2133編成2140号車運転台の受話器が1000形と同じオリーブグリーンの物に交換されて
います。というより、おそらく1000形の廃車部品。

シーメンス製のインバータを搭載した車両は雨の日はかなり空転します。

シーメンス製のインバータを搭載した車両は低速域から中速域にかけての低音がかなり
うるさいです。

客用ドア間の座席の向きは基本的に進行方向に向いていますが、早朝の三浦海岸発
快特羽田空港行きは京急蒲田でスイッチバックして空港線に入るため、座席の向きは
進行方向とは逆で運転します。また、ダイヤが乱れたときなどに座席の向きを変える
余裕がないときも進行方向とは逆で運転します。


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